TKS構法について
施工が容易で、かつ意匠性にも優れているTKS構法。
BP材をベースに発展するものとして
開発されましたが、
製材や集成材を使用することも可能です。
さらにその考え方は建築構法以外にも
応用できるため、
あらゆる場面での導入が期待される構法です。
構造にも、意匠にも。
簡単・手軽な施工方法
TKS構法の施工はとてもシンプル。材にあけた孔に鋼棒を挿入して専用のエポキシ樹脂を充填し、硬化するのを待つだけです。新たな設備投資は樹脂注入用の道具程度で、大型の設備は必要ありません。
金物を見せないことへのこだわり
燃えしろ設計などの方法により耐火基準をクリアすれば、木の構造体をそのまま仕上げとすることが可能です。TKS構法は鋼棒が完全に材の中に隠れるので意匠性に優れており、木の持つ美しさやあたたかさを最大限に表現できる仕上げでもあります。また、万一の火災時に接合部の耐力低下がないことや、金物に生じる結露によって木材や金物が腐食する恐れがないことも、金物を露出させないTKS構法ならではのメリットです。
建築以外への応用も
建築構法として採用されることが多いTKS構法ですが、工夫次第では様々な場面に応用できます。例えば福岡県の博多祇園山笠では、飾り山の柱脚部や柱継ぎ部にTKS構法が使用されています。
TKS構法一般評定取得へ向けて
私たちは現在、TKS構法の一般評定取得に向けて各種接合部試験などを行っています。一般評定は日本建築センターが行っている技術評定のひとつで、建築基準法令などの技術基準と照らし合わせてその工法の性能を評価するものです。この評定の結果は確認申請などの際に第三者機関発行の技術資料としても活用でき、確認申請期間の短縮化につながります。